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apache ログのカスタマイズ

apacheでは、デフォルトでアクセスログなどを記録してくれますが
そこに例えばリファラー情報などは含まれません。

apacheの設定ファイルを変更すれば、記録する情報を任意にカスタマイズすることができます。

カスタムログの作成

ここでは例として、リファラー情報とリクエストURLを記録するカスタムログを作成してみます。

httpd.confを開き、<IfModule log_config_module>というディレクティブを探します。

※IfModuleディレクティブは消しておいたほうがいいという説があるようですが、
ここではそれについては割愛します。

デフォルトでは以下のようになっているはずです。(違う場合は環境によると思ってください)

<IfModule log_config_module>
    #
    # The following directives define some format nicknames for use with
    # a CustomLog directive (see below).
    #
    LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined
    LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b" common

    <IfModule logio_module>
      # You need to enable mod_logio.c to use %I and %O
      LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\" %I %O" combinedio
    </IfModule>

    #
    # The location and format of the access logfile (Common Logfile Format).
    # If you do not define any access logfiles within a <VirtualHost>
    # container, they will be logged here.  Contrariwise, if you *do*
    # define per-<VirtualHost> access logfiles, transactions will be
    # logged therein and *not* in this file.
    #
    CustomLog logs/access_log common

    #
    # If you prefer a logfile with access, agent, and referer information
    # (Combined Logfile Format) you can use the following directive.
    #
    #CustomLog logs/access_log combined
</IfModule>

※combinedという設定が既にリファラーを記録するフォーマットになっていますので、
設定するのが面倒な場合はこちらを使用してください。
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SSLでパスフレーズの入力を省略する

apacheにSSLを導入した場合、apacheの起動時にパスフレーズの入力を求められます。
サーバーの再起動時や、プログラム等でのapacheの自動起動でパスフレーズの入力で止まったまま起動しない、という問題が発生します。

[Apache+SSL環境の構築]の最後でも紹介したように、秘密鍵を復号化しておけばパスフレーズの入力を省略できますが、セキュリティ上良くありません。
そこで秘密鍵を復号化することなく、パスフレーズの入力を省略する方法をご紹介します。

apacheのhttpd.confの<ifModule ssl_module>ディレクティブを修正します。

<ifModule ssl_module>
...
    SSLPassPhraseDialog exec:{プログラムの絶対パス}
</ifModule>

通常、SSLPassPhraseDialogの記述はないかと思いますが、
デフォルトはbuiltinとなっており、対話形式でパスフレーズを入力する設定になっています。
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Apache+SSL環境の構築

Googleが常時SSL接続になり、SEOでもそれが加味されるようになってきました。

また、Google検索からの流入を解析するためにも、自身側のSSL化が必要になってきます。
というのも、HTTPSからHTTPではリファラーが取得できないのです。
自身のサーバーをHTTPSにすればHTTPSからのリファラーを取得することができます。
HTTPSならHTTPからのリファラーも取得することができます。

それに当たって、今回はopensslの導入部分を解説させていただきます。

【バージョンについて】
apache2.2.31
openssl-0.9.8zg
※opensslのインストールディレクトリは/usr/local/sslとします。

【鍵のペア作成と証明書の作成】
SSL通信を利用するには次の3つが必要です。
1.秘密鍵
2.公開鍵+証明書申請情報
3.デジタル証明書

WEBサーバーの秘密鍵の作成

opensslのディレクトリに移動します。

cd /usr/local/ssl/private

秘密鍵作成のための疑似乱数を生成します。
例としてmd5ダイジェスト値を疑似乱数として使用します。

../bin/openssl md5 * > rand.dat

秘密鍵を作成します。

../bin/openssl genrsa -rand rand.dat -des3 1024 > server.key

コマンドを実行すると秘密鍵のパスフレーズを求められますので、
任意のパスフレーズを入力してください。
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PHP メモリーエラー

PHPでファイルを扱う中で、以下のようなエラーが発生することがあります。

Fatal error: Allowed memory size of xxx bytes exhausted (tried to allocate xxx bytes) in ...

ファイルの容量が大き過ぎて、PHPに割り当てられているメモリーの範囲を超えてしまっているのです。

php.iniに以下のような行がありますので、この値を変更してあげます。
デフォルトは8Mです。

memory_limit = 8M   ; Maximum amount of memory a script may consume (8MB)

おすすめはしませんが、-1とすると上限なしに設定できるようです。
変更したらapacheを再起動させてください。

php.iniが触れない場合や、基本的な上限は変えたくないときは一時的に変更します。

ini_set("memory_limit", "16M");

もしくは.htaccessでも可能です。

php_value memory_limit 16M

以下の記事も参考にしてください
[ファイルアップロードの最大サイズを変更]

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ファイルアップロードの最大サイズを変更

フォームよりアップロードできるファイルの最大容量を変更したいとき、
php.iniで以下の設定を変更します。

upload_max_filesize

1つのファイルアップロードに許可される最大サイズ
デフォルト:2M 40M

upload_max_filesize = 40M
post_max_size

POST送信できる最大サイズ
デフォルト:8M 40M

post_max_size = 40M
memory_limit

メモリ使用量の制限
デフォルト:128MB 512MB
-1にすると無制限

memory_limit = 512MB
max_execution_time

タイムアウト秒数
デフォルト:20 120
0にすると無制限

max_execution_time = 120
max_file_uploads

1回の送信で送れるファイルの個数
デフォルト:20
※こちらについてはphp.ini、もしくはApacheのhttpd.conf(extra/httpd-vhost.conf)でないと設定できません。

max_file_uploads = 150

memory_limitpost_max_sizeupload_max_filesizeについては以下のような関係になるよう設定してください。

memory_limit > post_max_size > upload_max_filesize

Apacheで設定する

<Directory "/var/www/html">
    php_value memory_limit 128M
    php_value max_execution_time 0
</Directory>

.htaccessファイルで設定することも可能です。

php_value memory_limit 128M
php_value max_execution_time 0

最後に

変更した後は忘れずにApacheを再起動しましょう。

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