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C#で設定を使用する

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.NET Framework 2.0 では、アプリケーション実行のセッション間で持続する値を作成およびアクセスできます。これらの値は “settings (設定)” と呼ばれます。設定は、ユーザー設定や、アプリケーションで使用する必要のある有効な情報を表します。

たとえば、アプリケーションの配色のユーザー設定を格納する一連の設定を作成する場合があります。または、アプリケーションで使用するデータベースを指定する接続文字列を格納する場合があります。設定を使用すると、アプリケーションにとって重要な情報をコードの外部で持続し、個別のユーザー設定を格納するプロファイルを作成することが可能になります。

既定の設定ファイルはSettings.settingsです。

設定を追加・編集するには、ファイルメニューから[プロジェクト]-[(作成しているプロジェクト名)のプロパティ]を開き、設定を選択するか、ソリューションエクスプローラの[Properties]-[Settings.settings]をダブルクリックで開きます。

設定には4つのプロパティがあります。

Name 設定の Name プロパティは、実行時に設定値にアクセスする際に使用する名前です。
Type 設定の Type は、設定が表す .NET Framework の型です。設定には任意の型を使用できます。たとえば、色のユーザー設定を格納する場合は System.Color 型になります。
Scope Scope プロパティは、実行時のアクセスの範囲を表します。Scope プロパティには、Application と User の 2 つの値を使用できます。Applicationは読み取り専用で、設定を変更するには<アセンブリ名>.exe.config ファイルの編集によってのみ変更されます。Userは任意のプロパティ値を変更するのと同様に、実行時の書き込みが可能です。新しい値はアプリケーション セッションの間持続します。Settings.Save メソッドを呼び出すことで、ユーザー設定への変更をアプリケーション セッション間で持続できます。これらの設定は User.config ファイルに保存されます。
Value Value プロパティは設定にアクセスした際に返される値を表します。値の型は、Type プロパティが示す型になります。

実行時にユーザー設定を書き込み、持続するには

次の例のように、ユーザー設定にアクセスし、新しい値を割り当てます。

Properties.Settings.Default.myColor = Color.AliceBlue;

ユーザー設定への変更をアプリケーション セッション間で持続する場合は、次のように Save メソッドを呼び出します。

Properties.Settings.Default.Save();
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