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セカンダリDNSサーバーの設定

自前でセカンダリDNSサーバーを構築する際の設定例をご紹介します。

まずプライマリDNSサーバーの設定。
/etc/named.confでセカンダリを用意したいドメインのゾーン設定を修正します。

zone "example.jp" in {
    type master;
    file "example.jp";           //ゾーン設定ファイルを指定
    allow-transfer { 0.0.0.0; }; //セカンダリDNSサーバーのIPアドレス
};

allow-trasferでセカンダリDNSサーバーからのゾーン転送を許可する。※セキュリティ上必須

次にセカンダリDNSサーバーの設定をします。
/etc/named.conf

zone "example.jp" in {
    type slave;               //セカンダリなのでタイプをスレーブに指定
    file "slaves/example.jp"; //ゾーン設定ファイルを指定(省略可)
    masters { 0.0.0.0 };      //プライマリDNSサーバーのIPアドレス
};

それぞれnamedを再起動し設定完了。
ちなみに、ゾーン転送はTCP53ポートを使用するらしいのですが、UDPを解放しないとできなかった。
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サーバーをプライベートネットワークで運用する場合の注意点

ブロードバンドルーターで静的IPマスカレードを使用し、サーバーをプライベートネットワークで運用する場合の注意点をご紹介。

サーバーをプライベートIPで運用する場合、内部での名前解決をしてあげないといけません。

内部からのドメイン名前解決は/etc/hostsファイルに以下のように記述
※ドメインがexample.jp、ルーターが192.168.100.1、サーバーがホストwwwの192.168.100.2とします。

192.168.100.2   www.example.jp

これを書いておかないとサーバー自身でも自サイトを見ることができません。
更に自サイト内でフルパス参照ができません。
※リンクでページを移動するだけなら可能(クライアントの名前解決によるため)

特に複数のウェブサーバーがあり、別のウェブサーバーからデータを
PHP等のプログラムを使って読み出そうとすると、名前解決できずにエラーになります。

他の事例としては、メールサーバーとウェブサーバーが同ネットワーク内に
別に存在する場合で、ウェブサーバーからフォーム等でメールを同ネットワーク内の
メールサーバーで受けているアドレスに送る場合にも注意が必要です。
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PHPでJSON形式のデータを簡単に扱う

PHPにはJSON形式のデータを簡単に扱える関数が用意されています。
PHP5.2.0以降であればコアに含まれるので追加インストールの必要はありません。

例として会員システムで登録ユーザーの最終ログイン日とログイン回数を記録するというプログラムとします。

まずは以下のようなサンプル配列を作成します。

$VALUE["suzuki"]    = array("last_login_date" => "13-10-26", "count" => 1);
$VALUE["hashimoto"] = array("last_login_date" => "13-10-28", "count" => 5);

確認のため、出力してみます。

Array
(
    [suzuki] => Array
        (
            [last_login_date] => 13-10-26
            [count] => 1
        )

    [hashimoto] => Array
        (
            [last_login_date] => 13-10-28
            [count] => 5
        )

)

作成した配列を引数として渡し、JSONデータを作成します。

$json = json_encode($VALUE);

出力してみましょう。

{"suzuki":{"last_login_date":"13-10-26","count":1},"hashimoto":{"last_login_date":"13-10-28","count":5}}

たったこれだけでJSONデータが作成できます。

次はデータに変更を加えてみます。 続きを読む…»

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ルート検索 最適経路

営業の仕事をしていると、複数の場所を効率よく回りたい、という要求が出てくるかと思います。
GoogleMap APIを利用すれば出発地点、到着地点、8ヶ所の経由地を指定し、効率よく回るルートを検索することができます。
所謂巡回セールスマン問題を踏まえた結果を返してくれます。
その際はリクエストプロパティの「optimizeWaypoints」にtrueを設定しておきます。

しかし、経由地8ヶ所以上の検索はできません。
費用が発生してよいならば、23ヶ所まで検索できるようです。
では、費用をかけずに8ヶ所以上検索したい場合はどうしたらよいでしょうか?

どうにか自前でできないかと色々調べました。
巡回セールスマン問題、組み合わせ最適化、パス表現法、ナップサック問題、欲張り法、遺伝的アルゴリズム等々。

巡回セールスマン問題、組み合わせ最適化を踏まえた最適ルートの検索で、何通りのルートを計測すればいいかと言いますと、以下の通り

n!/2n

nを10とすると(10×9×8×7×6×5×4×3×2×1)÷(2×10)で181,440通りとなります。

更にnが増加すると莫大な計算量になってしまうので、日常のプログラムとして使用するには
現実的ではありませんし、スーパーコンピューターでも100億年かかるという計算量になってしまいます。

…無理です。。。

何か打開策はないかと、物理の仕事(仕事率)も応用してみようと試みましたが、力(N)に当たるものが
ないので、比較する値としては単純な速さとなってしまうので最適な結果は得られず断念。

最終的に、遺伝的アルゴリズムを見ていると、ルートをランダムに作成するしかないのか、
という結論に至り、研究は終了しました。

というわけで、PHPとJavaScriptを使いプログラムを作成しました。

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配列をランダムに並べ替える

PHPではshuffle関数を使って、配列の値をランダムに並べ替えることができます。

例として1から15の配列を作成し、配列の要素数だけ繰り返しランダムに並べ替えたものを表示しています。

<?php

$num_list = range(1, 15);

$n = count($num_list);

for($i = 0; $i < $n; $i++) {
    shuffle($num_list);
    echo @implode(", ", $num_list)."<br>";
}

?>

実行した結果がこちら
random_array

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