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JOIN句で結合するカラムにNULLが含まれる場合

JOIN句を使って複数のテーブルを結合するとき、結びつけるカラムにNULLが含まれる場合があるとデータが抽出されません。
これは「NULL = NULL」がtrueにならないからだそうです。

そんなときは以下のようにすると抽出することができます。

SELECT * FROM TEST_TABLE1
INNER JOIN TEST_TABLE2 AS TEST_T2
ON TEST_T1.id = TEST_T2.id 
    AND ((TEST_T1.name = TEST_T2.name) OR (TEST_T1.name IS NULL AND TEST_T2.name IS NULL));

もしくは以下のようでもOKです。

AND IFNULL(TEST_T1.name, '') = IFNULL(TEST_T2.name, '');

こちらはNULL安全等価演算子(宇宙船演算子)を使うことで解決できます。
別の記事にしましたので、そちらをご覧ください。
MySQLのNULL安全等価演算子(宇宙船演算子)

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ORDER BY句で使える条件式

SQLのORDER BY句では、特定のカラムを昇順や降順に並べ替えることができます。
更にCASE式を使えば任意の並び順にすることも可能です。

今回は、特定のカラムがNULLとなる場合があるテーブルで、NULLは最後にまとめて表示し、それ以外は昇順の表示になるようにしてみたいと思います。

例として以下のようなテーブルがあったとします。

TEST_TABLE
id name age
1 赤井 35
2 池田 22
3 内山 NULL
4 江崎 54
5 太田 NULL

年齢の昇順でデータを表示してみましょう。

SELECT * FROM TEST_TABLE ORDER BY age;

そうすると、NULLが先に表示され、それ以降が年齢の昇順という形になるかと思います。

TEST_TABLE
id name age
3 内山 NULL
5 太田 NULL
2 池田 22
1 赤井 35
4 江崎 54

これを、NULLは最後にまとめて表示し、それ以外を年齢の昇順で表示したい…というのが今回の焦点でしたね。
そのような場合にORDER BY句でCASEの条件式を使います。

SELECT * FROM TEST_TABLE 
ORDER BY
    CASE WHEN age IS NULL THEN 2 ELSE 1 END,
    age;

このようにORDER BY句でCASE式を使用し、年齢がNULLの場合の優先順位を下げてあげるわけです。
その後、年齢の昇順を指定しているので、実行結果の並び順は以下のようになります。

TEST_TABLE
id name age
2 池田 22
1 赤井 35
4 江崎 54
3 内山 NULL
5 太田 NULL

ただし、パフォーマンスはあまりよくないようなので、大規模なデータベースで使うのは避けたほうが良いかもしれません。

使いようによっては便利なので、是非一度試してみてください。

公式マニュアル:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/t-sql/queries/select-order-by-clause-transact-sql?view=sql-server-ver16#Case

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MySQLのテーブルから重複したレコードの抽出と削除

MySQLのテーブルで指定した列のデータが重複しているレコードを抽出、及び削除する方法をご紹介します。

まずはサンプルのテーブルを用意しましょう。

CREATE TABLE `sample` (
  `id` int(8) NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `name` varchar(30) NOT NULL,
  `type` int(4) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (`id`)
);

サンプルデータを登録します。

INSERT INTO `sample` VALUES
    (DEFAULT, '赤井', 1),
    (DEFAULT, '井田', 2),
    (DEFAULT, '宇野', 3),
    (DEFAULT, '江崎', 1),
    (DEFAULT, '奥本', 2);

テーブルの中身を見てみると次のようになります。

mysql> select * from `sample`;
+----+--------+------+
| id | name   | type |
+----+--------+------+
| 1  | 赤井   | 1    |
| 2  | 井田   | 2    |
| 3  | 宇野   | 3    |
| 4  | 江崎   | 1    |
| 5  | 奥本   | 2    |
+----+--------+------+

typeに重複したデータがあることが分かります。
それではCOUNT関数とHAVING句を使って重複している件数を確認してみましょう。
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MySQL 4から5へバージョンアップ

今回はまたまたとある環境でMySQLのバージョンアップを行いました。
4.1.20から5.0.95へのバージョンアップです。

ソースをダウンロードして解凍し、該当ディレクトリへ移動します。

コンパイルとインストール

configureを実行

./configure --with-charset=utf8 --with-extra-charset=all --with-mysqld-user=mysql
make
make install

インストールされるファイルやディレクトリ
/usr/local/lib/mysql … データディレクトリ
/usr/local/bin … mysql等の実行ファイル、その他関連コマンド
/usr/local/share/mysql … 言語ファイルや起動用のシェルスクリプト等
/usr/local/include/mysql … ヘッダーファイル


MySQLを初期化

/usr/local/bin/mysql_install_db --user=mysql \
--basedir=/usr/local \
--datadir=/usr/local/lib/mysql

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テーブルの内容を簡単置き換え【SQL】

MySQLテーブルのデータ内容をSQL文を使って簡単に書き換えることができます。

例えば、何らかのシステムの変更により、テーブルのとあるカラムの内容を
条件を付けて一括で置き換えたい、という場合に便利な方法です。

わざわざPHP等のプログラムを書いてサーバーに入れて処理…などとしなくても
SQLだけで短時間で処理できます。

例)exTableというテーブルのカラム「ex_column2」が「test」という文字列のレコードの
カラム「ex_column」にある「source」という言葉を「destination」に全て置き換えます。

UPDATE exTable SET 
ex_column = REPLACE(ex_column, 'source' , 'destination') 
WHERE ex_column2 = 'test' ;
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