カテゴリー
SugiBlog Webエンジニアのためのお役立ちTips

JOIN句で結合するカラムにNULLが含まれる場合

JOIN句を使って複数のテーブルを結合するとき、結びつけるカラムにNULLが含まれる場合があるとデータが抽出されません。
これは「NULL = NULL」がtrueにならないからだそうです。

そんなときは以下のようにすると抽出することができます。

SELECT * FROM TEST_TABLE1
INNER JOIN TEST_TABLE2 AS TEST_T2
ON TEST_T1.id = TEST_T2.id 
    AND ((TEST_T1.name = TEST_T2.name) OR (TEST_T1.name IS NULL AND TEST_T2.name IS NULL));

もしくは以下のようでもOKです。

AND IFNULL(TEST_T1.name, '') = IFNULL(TEST_T2.name, '');

こちらはNULL安全等価演算子(宇宙船演算子)を使うことで解決できます。
別の記事にしましたので、そちらをご覧ください。
MySQLのNULL安全等価演算子(宇宙船演算子)

9,277 views

ORDER BY句で使える条件式

SQLのORDER BY句では、特定のカラムを昇順や降順に並べ替えることができます。
更にCASE式を使えば任意の並び順にすることも可能です。

今回は、特定のカラムがNULLとなる場合があるテーブルで、NULLは最後にまとめて表示し、それ以外は昇順の表示になるようにしてみたいと思います。

例として以下のようなテーブルがあったとします。

TEST_TABLE
id name age
1 赤井 35
2 池田 22
3 内山 NULL
4 江崎 54
5 太田 NULL

年齢の昇順でデータを表示してみましょう。

SELECT * FROM TEST_TABLE ORDER BY age;

そうすると、NULLが先に表示され、それ以降が年齢の昇順という形になるかと思います。

TEST_TABLE
id name age
3 内山 NULL
5 太田 NULL
2 池田 22
1 赤井 35
4 江崎 54

これを、NULLは最後にまとめて表示し、それ以外を年齢の昇順で表示したい…というのが今回の焦点でしたね。
そのような場合にORDER BY句でCASEの条件式を使います。

SELECT * FROM TEST_TABLE 
ORDER BY
    CASE WHEN age IS NULL THEN 2 ELSE 1 END,
    age;

このようにORDER BY句でCASE式を使用し、年齢がNULLの場合の優先順位を下げてあげるわけです。
その後、年齢の昇順を指定しているので、実行結果の並び順は以下のようになります。

TEST_TABLE
id name age
2 池田 22
1 赤井 35
4 江崎 54
3 内山 NULL
5 太田 NULL

ただし、パフォーマンスはあまりよくないようなので、大規模なデータベースで使うのは避けたほうが良いかもしれません。

使いようによっては便利なので、是非一度試してみてください。

公式マニュアル:
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/t-sql/queries/select-order-by-clause-transact-sql?view=sql-server-ver16#Case

391 views

iTunesによるバックアップの保存場所

最近、iPhoneをバックアップしていなかったので、久しぶりにバックアップしておこうと思ったときに、バックアップの保存先が変わっていたのでメモ。

以前はこのような保存場所でした。

C:\Users\{username}\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup

推測ですが、2020年8月頃から以下のような場所に変わったようです。

C:\Users\{username}\Apple\MobileSync\Backup
306 views

PHPでPOSTリダイレクトする方法

PHPでリダイレクトさせたいとき、header関数を使いますよね。
通常はGETリクエストにてリダイレクトされます。
それを強制的にPOSTリクエストにし、パラメータを引き継ぐことができます。

headerの書式

header(string $header, bool $replace = true, int $response_code = 0): void

POSTリクエストでパラメータを引き継いでリダイレクトするには、$response_code307を与えます。

header("Location: example.php", true, 307);

公式マニュアル:
https://www.php.net/manual/ja/function.header.php

5,358 views

Docker環境の構築(Windows)

Dockerの環境を構築しようとして、結構色々と手間だったので備忘録ついでに手順をご紹介します。
環境によって多少の違いがあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。
今回構築した環境はWindows10 Home 64bitです。

Dockerの環境構築に必要なものはこちらです。

  • Windows Terminal
  • Visual Studio Code(VSCode)
  • Git for Windows
  • WSL2
  • Docker

今回、VSCodeとGitのインストールについては割愛させていただきます。
ダウンロードのリンク先だけ貼っておきます。
VSCode: https://code.visualstudio.com/
Git for Windows: https://gitforwindows.org/

Windows Terminal

Windows Terminalはタブを利用してターミナルを使えるソフトになります。
Microsoft Storeからインストールします。

https://apps.microsoft.com/store/detail/windows-terminal/9N0DX20HK701?hl=ja-jp&gl=JP

VSCodeにDocker拡張機能

VSCodeにDockerの拡張機能をインストールしてください。

WSL2

Windows上でLinuxを動かせるようにする仕組みです。
DockerはLinux上で動作させるのが良いみたいです。

WSL2を有効化してWindows上にLinux環境を構築します。
続きを読む…»

443 views