カテゴリー
SugiBlog Webエンジニアのためのお役立ちTips

Microsoft Outlookの個人用フォルダ(Outlook.pst)が開けなくなったとき

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。

Microsoft Outlookの個人用フォルダ(Outlook.pst)が2GBを超えてしまうとエラーが発生し、開けなくなってしまいます。
この場合、受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)を実行しても復活できません。
なぜかというと、32bitのMicrosft Officeでは2GBを超えるファイルを扱うことができないからです。

この問題を解決するには、以下のMicrosoftダウンロードセンターより「PST2GB」というツールをダウンロードします。
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=12972

PST2GBはサイズを切り詰めた.pstファイルのコピーを作成します。
指定した量のデータをファイルから切り捨てるため、作成されるコピーにはデータの一部が含まれません。
つまり、容量を2GB以下に落とすため、データを削除します。
ここで切り捨てられるデータをユーザーが選択することはできません。

Microsoftダウンロードセンターにも書いてありますが、この処理を使用してデータの回復を試みることはできますが、必ず成功するとは限りません。


ツールをダウンロードしたら、2gb152.exeファイルを空のフォルダに展開します。以下の5ファイルが展開されます。
・Msstdfmt.dll
・Msvbvm60.dll
・Pst2gb.exe
・Readme.rtf
・Readme.txt

Pst2gb.exe プログラムを起動します。

[Browse]ボタンをクリックして元の.pstファイルを開きます。

[Create]ボタンをクリックし、切り詰め後のファイル名と保存場所を選択し、[保存] をクリックします。

.pstファイルから切り捨てるデータの量を入力し、[Start]をクリックして処理を開始します。
切り捨てる量は20~25MBが良いとのことです。詳しくはMicrosoftダウンロードセンターの説明をご覧ください。

次に、サイズを小さくした.pstファイルに対して、受信トレイ修復ツール (Scanpst.exe ファイル) を実行します。
修復した .pst ファイルを Outlook で開きます。

以上で処理は完了です。

2018.06.22 追記

対応OSがXPまでとなっており、現在はダウンロードできないようになっています。
また、最近は64bit OSが増えてきましたが、[64bit版 Microsoft Officeについて]でも書いているように、64bitは推奨されないため2GB以内で利用するのがベターです。

この記事がお役に立ちましたらシェアお願いします
22,753 views

“Microsoft Outlookの個人用フォルダ(Outlook.pst)が開けなくなったとき” への2件のフィードバック

  1. K.Sugimoto より:

    ま様
    ご指摘ありがとうございます。
    XPまで対応のツールですので、再度検索しても見つかりませんでした。

  2. より:

    リンク切れです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です